2011年10月3日月曜日

オステリア・カンタガッロ Osteria Cantagallo

今年の新宿伊勢丹イタリアン・フェアーでお手伝いさせていただいている、オステリア・カンタガッロ。
フィレンツェから西に 30km ほど、 Capraia e Limite という街から丘陵地帯を登ったレオナルド・ダ・ヴィンチの生家から 13km に位置しています。


Visualizzazione ingrandita della mappa

オーナーのエンリコさんを中心とした家族経営で、約 200 ヘクタールという広大な土地でワインのための葡萄醸造、エキストラヴァージンオリーブオイルのためのオリーブ、家庭菜園などを中心に、ワインの醸造設備、アグリツーリズモ向けの宿泊施設、そして栽培されたものを地元の名シェフ、ステファノ・テッレーニさんが郷土料理として提供するためのオステリア・カンタガッロなどがあります。


オステリアの裏側にソーラーパネルを配置しており、外部からの電源は
必要ないほどまかなえています。エコです。



ステファノ・テッレーニ氏(左)とホールを担当するマッシモ。
お二人とも新宿伊勢丹にいらっしゃっいます。

こちらで提供されているお料理は、トスカーナの地元の素材と伝統的な調理方法をベースに、ステファノさんのアレンジが加わっています。そのうちいくつかをご紹介しますと…

私も個人的に大好きなパッパアルポモドーロ。普通はスープですが、固形状にまとめてプッチンプリンみたいにした形です。もちろんここの菜園で作られたトマトで頂けます。旨い!

↑パッパアルデッレ・アル・ラグー。生パスタをミートソースで頂く形のもの。
新宿伊勢丹イタリアンフェアでも、佐藤護シェフのアレンジが加わった形で
ピアット・ウニコ(一皿料理)のメインとしてお召し上がり頂けます。

↑カルチョーフィ(アーティチョーク)とペコリーノチーズのカルパッチョ。

↑自家製ヴィンサントと、ステファノさんお手製のカントゥッチ


↑レストラン内にはちょっとしたプライベートスペースみたいなものもあります。
ワイン貯蔵庫も兼ねていて、ロマンティックに楽しめるそうです。

店内ではこちらで作られたお惣菜なども色々販売しており、お土産にも最適です。

↑店内には暖炉と、その横にはなんとピッツァ窯もあり、
寒い時期にはグリル、バーベキューをしたり、ピッツァを作ることもあるそうです。


また、オリーブオイルの生産では、小さな生産者としては珍しい最新の設備を持っており、オリーブの実のサイズを自動選別して破砕し、連続遠心分離方式で搾油しています。フラントイオ種、レッチーノ種、モライオロ種の3種をブレンドしており、とても美味しいオリーブオイルを作り出しています。トスカーナの数ある搾油施設でも、この機種を持っているのはまだ1、2ヶ所とのこと。新宿伊勢丹での調理とテーブルに置かれるオリーブオイルはこちらで作られたものを使って頂きます。

↑こちらはオリーブオイルのサイズを選別して破砕する機械

↑こちらは摩擦などで熱が上がらないように温度調整機能(エキストラヴァージンオリーブオイルは 27℃以下で分離させるという厳しいルールがあります)がついており、なおかつ外からその分離工程(マラキゼーションとよばれます)が見れるようになっている、最新の練機(20分~25分ほど練られます)。

そしてアグリツーリズモ。オステリアのオープンは去年とわりと最近ですが、アグリツーリズモは大分前から営業されています。混むシーズンでは一週間単位での宿泊がメインのようですが、土日のみの宿泊などでも大丈夫とのこと。プールもあり、リラックスした時間が過ごせます。






 キッチンもついており、自分で調理するもよし、オステリアでステファノシェフの
お料理を頂くもよし、充実した時間が過ごせます。






フィレンツェに行かれる際にはぜひ足を伸ばしてこちらに宿泊してはいかがでしょうか。

テヌータ・カンタガッロ、オステリア、アグリツーリズモなど全ての情報が満載された
ピエラッツゥオウリのホームページは以下。
http://www.enricopierazzuoli.com/index.php